銀座カラーの破産により、同族経営とも言われているアリシアクリニックは大丈夫?という不安の声も上がっています。
ただ、今のところ、アリシアクリニックの倒産はないと言えます。
この記事では、アリシアクリニックが倒産しない理由についてまとめます。
※銀座カラーの破産理由はこちらの記事にまとめています。
アリシアクリニックの倒産はなさそう
女性脱毛サロン「銀座カラー」が2023年12月15日に破産し、全店営業中止になりました。
そして、銀座カラーの社長・塚田啓子さんの夫は、「アリシアクリニック」や「じぶんクリニック」を創業した塚田直樹さんです。
※銀座カラー社長・塚田啓子さんについてはこちらの記事で!
そうなると不安になるのが、「アリシアクリニックも倒産してしまうのでは?」というところですが…
次のような理由で、アリシアクリニックが倒産する可能性が低いと言えます。
①医療脱毛のため他の事業展開が可能
アリシアクリックは医療脱毛クリニックです。
- 銀座カラー:美容サロンとして脱毛サービスを行う
- アリシアクリニック:美容皮膚科として脱毛処置(医療行為)を行う
ここから言えることは、銀座カラーのような美容サロンは脱毛サービスの提供がメインだったのに対し、
アリシアクリニックのようなクリニックは、脱毛以外の医療行為も提供することができ、利益を生みやすいんです。
実際にアリシアクリニックは「アリシアネオ」という男性向け美容医療(ハイフやピーリングなど)も展開しています。
さらに、歯科部門の求人広告も出ていました。
また、医療脱毛クリニックは脱毛サロン以上に厳しい法的責任が求められています。
こういった意味でも、アリシアクリニックがすぐに倒産することはないでしょう。
②都度払いに対応している
アリシアクリニックは、施術当日にその日分のお金を払う都度払いに対応しています。
銀座カラーでは未成年のみしか都度払いを選択できず、分割払いのみでした。
銀座カラーの倒産で話題になった「永久保証で回数無制限の通い放題プラン」。
実際にお気づきの方もいるかと思いますが、そんなにうまい話ではなく、
サロン側の目的は「目先の資金を速く集める資金繰りのため」でしょう。
そのために脱毛サロンといえば「勧誘がひどい」と話題になり、メディアでもよくトラブルが報じられていますね。
30年間通い放題で30万円という値段に魅力を感じ、Bさんはその場で契約。
ところが契約してから1年後、問題が起こります。
(Bさん)「最初に3か月に1回通えると言っていたんですけど、半年に1回とかしか予約が取れない。(Q予約が取りにくいなどの説明はあった?)全くなかったです」
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/365033?page=2
その分、アリシアクリニックは都度払いにも対応しているので、資金繰りにはある程度の余裕が感じられます。
また銀座カラーの破産を受けて「脱毛は都度払いにすべき」という新常識が生まれたため、制度のあるアリシアクリニックが受け皿となる可能性も高いでしょう。
③理事長が変更になっている
銀座カラーの破産を受けてアリニアクリニックが懸念されているのは、同族経営であるということ。
しかし、既にアリシアクリニックの理事長は塚田直樹さんではありません。
現在の理事長は家老仁郎さんという方です。
そのため、銀座カラーとは全く別の資本になっており、破産による財務的な影響は一切受けないと言えます。
また、このアリシアクリニックの理事長・家老仁郎さんですが、他にもいくつか会社を経営されているようです。
この方が一体どんな方で、どんな経緯でアリシアクリニックの理事長になったかは不明でした。
しかし「財布が別」だと考えると、銀座カラーに続いてアリシアクリニックも破産…といった可能性は低いと言えるでしょう。
倒産した脱毛サロンの共通点は自転車操業
最後に、直近で倒産した主な脱毛サロンをまとめておきます。
- 2017年:エターナルラビリンス
- 2022年:脱毛ラボ
- 2023年:シースリー、銀座カラー
なお、2023年に倒産した脱毛サロンは銀座カラーを含めて10件もあり、急激に増加をしているそうです。
そしてこれらに共通しているのが、“自転車操業になっている”ことなんだそうです。
消費者問題に詳しい日本女子大の細川幸一教授は「大々的に広告を出していたり、手広くやっていたりする脱毛サロンは、費用がかかっていて、自転車操業になっているところもあるのではないでしょうか。支払いを急がせる場合も要注意です」と話す。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cc25ac8fd8521de0974f522e091673af9bf8286
そして、そんな状況下にある脱毛サロンに今後も通う際は、やはり都度払いにすべきだとも述べられています。
私たち消費者も目先のうまい話だけに騙されず、賢く選択していきたいですね。